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 週刊ホテルレストラン「HOTERES」2013年10月18日号に掲載されました。

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画像をクリックすると掲載のPDFが開きます


司会者+プロデュサー、「ムヌールコンセイユ」を提案
プランナーの若年齢化、人手不足による課題を解消

株式会社ハセガワエスティ 
代表取締役会長 長谷川卓史氏 
代表取締役社長 阿久津五代子氏

ウエディングプランナーの低年齢化にともなう経験不足や、
離職率の高さによる人材不足など、顧客そして業界側ともに
望ましい環境ではなくなりつつある。
そこで年間1万5000組を超える婚礼司会実績を持つハセガワエスティが、
長年あたためてきた構想を本格的に始動しはじめる。
それが、司会+プロデュース、「ムヌールコンセイユ」だ。


"ようやく結婚式の流れが分かりました"の声
ハセガワエスティ(東京都港区)は婚礼司会とプロデュースを兼務する「ムヌールコンセイユ」を本格的に始動する。土日に集中する打ち合わせの緩和、プランナーが新規接客に集中できる体制作り、単価アップなど、婚礼部門への貢献を目指す。
この構想は起業した約20年前より進めており、所属する司会者全員にプロデュースにかかわる知識や実践的な動きなどを教育し、同社が定める「ムヌールコンセイユ」を取得することを義務づけている。
その背景には起業当初より代表を務める長谷川卓史会長、阿久五代子社長ともに、プロデュース、司会をすべて手掛け、顧客の信頼、安心を得てきたことにある。
また、結婚式1カ月前の司会打ち合わせの際、"ようやく結婚式の流れが分かりました"とか"もっとご招待すれば良かった""あの演出もしたかった"というカップルの声があるという。この状況から、顧客満足度を高めるためにも、結婚式の流れを把握している婚礼司会者が打ち合わせをすることで、双方ともにハッピーになるのではと判断した。


人生経験豊富な司会者がアドバイス
さらに結婚や出産、子育ての経験を持つ司会者が対応することで、人生経験が豊富ではない若手のプランナーに手薄な部分を、アドバイスや提案でカバーしていくことができる。30から40代のスタッフをあてることで、顧客満足につながるとみている。
「全員に教育していますが、中にはプロデュースは苦手、婚礼司会が好きという司会者もいます。双方ともにできる人材は限られますが、現在、関東・関西でムヌールコンセイユ資格取得者90名中、20名ほどがプロデュース経験者です」(阿久津五代子社長)。
基本的に新規接客は行なわず、成約者を対象に業務を遂行する。依頼されたホテルの専属スタッフを決め、土日を中心にきちんと対応できる体制を整えていく。


友人のプロ司会者のような存在に
また結婚式にかかわる衣裳や美容、写真、花、料理など、すべてホテルが取引している企業を活用するなど、ホテルの運営に支障のないかたちで進めていく考えだ。費用は司会料にプラスプロデュースフィー5万円から、単価アップなどのマージンについての細かな取り決めはホテル側との協議の上、決めていく考えだ。
基本的に当日の司会までを業務ととらえているため、取り引きのないホテルについても、「ムヌールコンセイユ」の位置づけで、既存の婚礼司会者との問題を和らげていく考えだ。
当日は司会者の立場として結婚式に臨むことで、例えばプロデュース業務の際、演出を詰め込み過ぎて規定時間より延長となってしまった場合、本番では司会者としての立場で責任の所在が明確となる。もちろん、プロデュサー能力も明確となるというわけだ。
「結婚式は理想的にはプロの司会者の友人がいれば良いと思っています。しかしながら、そうはいきません。そこで、打ち合わせの段階から司会者が持つ接客力により、友だちのような関係を構築することがで、クレーム件数の減少に貢献できると思います」(長谷川卓史会長)。

2013.10.21

「ブライダル産業新聞」2013年8月夏季特大号に掲載されました。

ブライダル産業新聞

掲載内容はこちら(pdf)

司会のプロが見たブライダル産業フェア
7月9日(火)・10日(水)の2日間にわたり開催された「ブライダル産業フェア」で、各セミナー会場で司会として、七面六皮の活躍をしたハセガワエスティ(東京都港区)のプロフェッショナル達。彼女達は今回のフェアをどのように見たのか聞いた。

ブース担当和田 佳子氏
9日はA会場、10日はB会場を担当。9日のAブースでは、桂由美氏、梶明彦氏、伊藤保氏、住田浩氏をお迎えしての特別シンポジウムが好評でした。
10日のBブースは全てのセミナーが盛況で、特にジュリアスローズの natsu氏によるセミナーは、立ち見の方で溢れる程の盛り上がりでした。
それぞれのプロの方を心から信頼し託す潔さ、誠実で自然体なお人柄に魅力を感じました。タイムレスの竹本英高氏によるWEDOのセミナーで、「燃え尽き症候群になって辞めてしまうプランナーが多過ぎてもったいない!」とおっしゃっていた竹本氏の言葉が印象的でした。

ブース担当坂本 ゆき氏
八芳園 常務取締役総支配人 井上義則氏のセミナーが非常に人気でした。
今回のフェアを通じブライダル業界を支える様々な方とお会いできたことが何よりも貴重な経験でした。普段結婚式の現場でお会いすることがない、ペーパーアイテムを作成する企業様、椅子やテーブルなど調度品を取り扱う企業様など。こんなにたくさんの「人」が結婚式に携わっていることを知り、改めて身の引き締まる思いでした。
また、無料セミナーの司会を通して講師のお話を伺い、ブライダル業界の"旬"や業界が抱える問題点も知ることができました。

ブース担当印南 留美氏
ウエディングパーク 日紫喜 誠吾社長の講座が盛況でした。クチコミ掲載数日本一の企業という事で、Webサイトの構築スタイルやクチコミのお客様の生の声など傍聴されている皆様がペンをとっている姿が多くみられました。
また、ディアーズ・ブレイン ウエディング事業部 衣川雅代氏もにぎわっておりました。スキルアップ研修プログラムの内容や運営方法など具体的な内容に、女性の皆様が特に興味を持たれていらっしゃいました。
フェアを通じ、様々な業種からみる結婚式のありかたやアプローチの仕方など「なるほど」と思う「気づき!」を得ることができました。
幸せを願い、最高の記念日を創りあげるというゴールは1つですが、ゴールまでの道のりには沢山の想いやスタイル、考えなどがあることを改めて実感できました。

ブース担当波平 華愛氏
ブライダル産業フェア2013、初日のB会場、2日目のA会場を担当しました。高野登氏の講演はスタート前から、盛り上がりそうな気配・・・。
開演30分前から、前列の席が埋まっていきました。リッツカールトンでのご経験を元に、ホスピタリティについてお話頂いたのですが、ラスト30分は質疑応答。
講演内容についての質問はもちろんのこと、"子供の頃の夢は?"といった質問まで幅広くお答え頂き楽しい時間となりました。

ショ―ステージ担当知念 芽衣氏
メインステージでのファッションショーを担当させて頂きました。
今年は、和と洋の融合 和ドレスの登場。着物で制作されたマーメイドラインが美しいドレス「ローブ・ド・キモノ 若槻せつ子」さん。
お母様がお召しになる黒留も、「黒留ドレス」として若々しくスタイリッシュで両家の親御様にも思い切りオシャレをして楽しんで頂きたいという若槻さんの思いが込められていました。
また、新郎用 タキシード「ボットーネ」さん。カジュアルなウェディングパーティ、リゾートウェディングに併せて、チェック柄やチョウネクタイ等が多く紹介され、新郎のお色直しも、ガラリと印象を変えてより一層華やかに。

ショ―ステージ担当那須 ひとみ氏
今回、ショーステージと、A会場でのエンジェルウェディングファッションショー、エンジェルW模擬挙式を担当させて頂きました。
お子様を授かって結婚式を挙げられる方、また、お子様連れで結婚式を挙げられる方へ向けた『エンジェル婚』をテーマにした内容には、お客様の関心も高く、多くの方で賑わいました。
これまで諦める方が多かったかもしれない『エンジェル婚』が、これからどんどん増えて、多くの方々の笑顔も増えてほしい。そして、そのお手伝いがしたいと強く感じました。

2013.08.28

「ウェディングジャーナル」2013年8月号に掲載されました。

「ウェディングジャーナル」2013年8月号

掲載内容はこちら(pdf)

目に見えない本質を形にするのが結婚式のプロフェッショナルである

「司会」「音響」「映像」。ウェディングパーティーの成否を握るこの3つの領域において、業界内で圧倒的な存在感を放っているハセガワエスティ。ザ・リッツ・カールトン東京、シャングリ・ラ ホテル 東京、アニヴェルセル、フジテレビの100%子会社が運営する南青山サンタキアラ教会をはじめ、有力大手がこぞって大きな信頼を寄せる背景には、一貫して結婚式の本質にこだわり抜く同社の揺るぎない姿勢がある。
最新の顧客動向や同社の新たな提案、そして「結婚総合プロデューサー」という役割などについて、二人のトップに話を聞いた。

今の新郎新婦は"本当のもの"を持っている

――お二人は司会者として結婚式の現場に立ち会い、打合せも含めて新郎新婦と極めて近い距離にいるお立場です。業界では最近のカップルについて「意欲の薄いお客様が増えている」という指摘も耳にしますが、そのあたりはいかがですか?

<長谷川>
確かに一見すると「こうしたい」という意思が明確でなく「まあそれでいいです」という感じのお客様が増えているのかも知れません。でもそれは、お客様の真の要望が、目に見えるわかりやすいものでなくなっているからだと思うのです。
一昔前なら、オシャレな施設とかセンスの良いコーディネートとか、わかりやすい要望がありましたが、今やそれはどこでも当たり前になりました。でも、だからといってそれで満足というわけではなく、「本当はこんな結婚式がしたい」という願望は、明確な形としてイメージできていなくても、必ず何らかあるはずなんですよ。
それを「意欲が薄い」と感じてしまうのは、私達プロデュースをする側が、その本音を引き出してあげるところまで到達できていないと受け止めるべきだと思います。しっかり深いところまで降りていけば、必ず「実は...」というのが出てくるはずなのです。
今のお客様は形式的にではなく心で付き合わないと響かない。心で感じるお客様が増えている気がします。

<阿久津>
私は今の新郎新婦は、むしろ本当のものを持っていると感じています。あれがしたい、これが欲しい、という独りよがりではなく、ゲストに感謝を伝え、素敵な時間を過ごしてもらいたいというシンプルな思い。それが以前より真実に近い気がするんです。
昨今の時世の中で本格的な結婚式を挙げられるのは、きちんとした人生を歩まれている方達です。そうした方々はゲストに対してしっかりおもてなしをしたいという素直な気持ちを強く持たれています。
先日、長谷川が司会を担当したカップルは、前夜に別会場でリハーサルディナー、当日は昼・夜二部制の披露宴、その後、場所を移してアフターパーティーと、都合4回ものパーティーを開催されました。メイン会場の邸宅レストランでは、店内の家具は一切使わずに全てリースで持ち込み、テイストに合わない一部のファサードは板を貼って覆い隠してしまうなど、舞台美術さながらのセッティングを施すほどのこだわりようでした。
そこまでやられるケースはそうそうないにしても、本格的な結婚式を挙げられるのは人間関係を大切にされているカップルです。「お世話になった方々に感謝の思いを伝えたい」というのは、言葉にするとありきたりな感じですが、でもそれが嘘ではない真実であり、だからこそ、それを形にすることに本気で挑んでいる会場さんは絶対に強いと思います。

――潜在的な要望を引き出すという点で難易度が上がっているとも言えますね。

<阿久津>
でも二人が望んでいるもの、その目に見えない本質のところを形にすることこそがプロフェッショナルの仕事だと思うし、そうした本質に迫ったものを提供していかなければ、ブライダルビジネス自体も衰退していってしまうと思います。これは別に新しい話ではなくて、言うならば原点回帰です。私達も司会者として、常に目に見えないものを、いかに感じてもらうか、いかに楽しんでもらうかということを、いつも意識しています。

<長谷川>
結婚式は「普段目に見えないものが目に見える瞬間」の連続であるべきだと思うんです。結婚式で「見えたこと」はその先の人生を生きていく上で、最も大切な核になっていく。それをしっかりと心に焼き付けてもらいたいという思いで、私達は仕事に臨んでいます。「感謝の気持ち」という目に見えないものが、様々な要素を通して全てのゲストに自然に伝わっていくような時空間を総合的にプロデュースすることが、私達の役割だと考えています。

<阿久津>
私達は司会、映像、音響と業務領域を広げてきましたが、事業拡大を志向してというよりも、お客様が本当に求めているものを実現するにはどうしたらよいか、お客様の思いを反映した結婚式を作るには何が必要か、という点をひたすら追求した結果、今の姿になっているのです。 今度、グループ会社で映像事業を行うエスティビジョンから「インパクトストーリー」という新たな映像商品をリリースしますが、これもゲストと一体で感動できるパーティーを実現したいという新郎新婦の本質的なニーズにフォーカスした、当社からの提案型商品です。

エスティビジョンが開発した提案型ムービーの真の狙い

――具体的にはどのようなものですか?

<阿久津>
簡単に言ってしまえば、二人のヒストリームービーですが、それを映画のプロモーション映像のようなインパクトのある完成度で仕上げるものです。
手前みそですが、エスティビジョンは誰もが知っている国民的アイドルグループの特番で、サプライズ映像の制作を依頼されるほど、テレビ業界にもそのセンスと技術力に評価を頂いています。実際、当社のムービーはCMや映画に使用される特殊なソフトで制作しますので、いわゆるベタな映像商品や手作りのものとは全く別次元のクオリティです。
一般に、ヒストリームービーは高いクオリティで制作できる会社が少ないので、会場にとっては、持ち込まれやすいアイテムの代表格になってしまっています。今回の新商品はそれを防止し、確実に単価アップを実現できるものです。二人にとっても様々な思い出が詰まった素晴らしい出来栄えの映像は、一生の宝物になります。

結婚式は二人にとって、今までの人生を振り返り、一度"中まとめ"をする機会でもありますよね。それをするから感動が生まれるし、結婚式の場でそれを共有することで周りの方々にも感動が広がっていくわけです。
だから、このムービーは披露宴に入る前、ウェルカムの時間に上映することをお薦めします。
私達は司会者として披露宴の中で二人のプロフィールを紹介しますが、本来、より感動や共感を生むためには、入場前の段階でゲストに二人のパーソナルを知っておいてもらう方がよいのではないか。誰だかよくわからないまま披露宴が始まると、その距離感のまま終わってしまうのではないか。日頃から私達が感じていたそんな問題意識の中から、この商品は生まれました。

<長谷川>
カップルの側でも披露宴前のウェルカムの時間を大切にする方が増えています。従来なら、受付を終えたゲストに飲物を提供してしばらくお待ち頂くという流れですが、そこに二人もしっかり参加していく。
その場でオシャレに編集されたヒストリームービーを上映して、二人の生い立ちや出会いについて紹介しつつ、結婚式への思いやコンセプトなども盛り込んだ内容にしておくことで、披露宴という"本編"が始まる前の期待感を盛り上げることができます。
ウェルカムの時間をどう使っていいかわからないというカップルにも、便利な盛り上げツールになりますし、二人がいないところで上映して「それでは入場までしばしお待ち下さい」とフリータイムをあえて置くことで、映像をきっかけにゲストの会話がいい感じで盛り上がるといった演出効果も生み出せます。
つまりは単価アップ商品でもある一方で、結婚式の本質である深い共感や感動を生むためのツールでもあるのです。
これからは、そうした本質に紐づいた視点での商品作りをしっかり行っていかないと、結婚式離れがますます進んでいってしまうような気がします。

ミスを恐れ規格化に走る業界の流れに危機感

――それは結婚式の現場に身を置く立場として、最近の業界の流れに危機感も感じているということですか?

<阿久津>
もちろんこれは自戒も込めてですが、業界全体がシステム偏重になり、とかくオペレーションを無難に回すこと、そしてクレームを出さないことが最優先になってしまい、本当に大切なことを置き忘れてしまっているように感じます。例えば司会者がアドリブで進行表に載っていない親族インタビューをしたりすることが良しとされないような、そんな風潮が全体的に強まっているのです。
確かに、残念ながらごく一部にクレーマー的なお客様がいることも事実で、ミスを警戒する気持ちはわかるのですが、それが行き過ぎて、決めたことを守ることが仕事のようになってしまっている傾向が時折見られます。だから、スタッフの表情からも本物の笑顔が消えてしまって、ふとした瞬間に目が笑っていなかったり、スタッフを叱りつけていたり。そういう空気ってお客様にも絶対伝わってしまうと思うのです。
先日も一人目の主賓のご挨拶がすごく長引いてしまった披露宴がありました。その後も当初の進行表通りに進行したのですが、終宴後に二人から言われてしまったんです。
「どうして進行を変えてくれなかったのですか?」と。
ハッとしました。なぜ他の挨拶を乾杯の後に回すといった臨機応変な対応ができなかったのかと。お客様の言われることはよく理解できます。でも、それをやると段取りが混乱するという理由で避けてしまっているのが、残念ながら昨今の多くの現場の実態なのです。
そうした風潮が、結果的にクレーム増加や顧客満足度の低下を招いているのではないか。私達、業界人自らがそうした原因を作ってしまっている面があるように思うのです。

20年程前、ゲストハウスという新業態の誕生と同時に、自由な結婚式というスタイルが提唱され、多くのカップルから支持を集めたわけですが、それがここへ来て再び逆行し、規格化やシステム化の方向へ走り過ぎている懸念を感じます。
結婚式って本来、新郎新婦とゲストがみんなで楽しむものですよね。そして二人の感謝の気持ちを、ゲストに感じてもらうためのものですよね。そのためのマニュアルであり、進行であり、アイテムであるわけです。その一番根本のところを業界全体が忘れてしまっているような気がします。だからもう一度、関係者全員が、そもそもの自分達の目指すものを見つめ直してみてはいかがでしょうか。
もちろん、きちんとすることは言うまでもなく大切です。楽しむためには段取りも必要ですし、ミスで取り返しのつかないご迷惑をおかけすることがあってはなりません。 ただ、そのためには、ひたすらピリピリしながら杓子定規にやるのではなく、それこそ新人でも間違えないような仕組みからまず作っていくべきだと思うんです。
具体的な方法論は課題ごとに様々あると思います。例えばミスの発生やスタッフの疲弊のもとになる煩雑な業務処理をシンプルにスリム化するという点では、クラウドコンピューティングの活用などはもっと研究されていいと思います。
実は私達はそうした業務効率化の仕組み作りにものすごく力を入れています。当社では年間約1万5000件の司会を担当しますが、全国で238名に上る司会者のスケジュール管理を担うキャスティング部のスタッフは、わずか数名です。普通この規模だと2倍以上のスタッフが必要になると思います。
そのシステムを開発する際にも、画面をいくつ開くのか、何クリックする必要があるのかといった細かい点を徹底的に考えて効率化を図っています。
ホテル・式場さんにおいてもツール活用や仕組み作りの工夫で、プランナーさんの業務負荷をもっと軽減できるのではないかと思います。私達のようなパートナー企業も積極的に活用して頂き、プランナーさんがよりお客様に向かえる体制を作っていって頂けたらと思うのです。

司会者は"幸せの証人"である自らの使命を悟ったある出来事

――ところで、長谷川さんはこのところ「結婚総合プロデューサー」として、テレビ出演等の機会も増えています。
これは従来の司会者の役割や立ち位置を拡張した新たな概念と考えてよいのでしょうか?

<長谷川>
私はこれまで司会者として3000組以上の結婚式を担当してきました。また当社では結婚相談所「STORY」を運営し、結婚カップルの誕生を積極的にサポートしています。つまり結婚式の前と本番のお手伝いをしてきたわけですが、これに加えて結婚式後も二人と交流を維持しながら「幸せの証人」として人生に寄り添い続けることが、私達の大切な使命なのではないかと考えています。
実はこれにはあるきっかけがありました。
結婚式の司会を担当させて頂いたあるご夫妻と、その後も親交を持たせてもらっていたのですが、ある年の初め、毎年頂いていた年賀状が届きませんでした。どうされたのかな?と思っていたら、間もなく夫のAさんから電話があり、こう伝えられたのです。
「実は妻が癌に蝕まれ、余命幾ばくもありません。縁起でもない話ですが、どうか葬儀の時は、長谷川さん、あなたに司会をして欲しい...」
絶句しました。同時に戸惑いました。私が司会をしてよいものか...。しかし、Aさんは「自分達の一番幸せだった瞬間を、あの美しく光り輝いていた妻を、そして幸せと喜びで一杯の妻を、間近で目の当たりにしていた長谷川さんだからこそ、最期の見送りの司会をしてもらいたいのです。長谷川さん以外には頼めません。妻も同じ思いだと言い切れます!」
そう強くおっしゃいました。私は、そうだ、あの時の、あの場におられたすべての方々の喜びや感動を自分は確かに見ていた。私はAさん御夫妻の「幸せの証人」なのだと思ったのです。この世から去ってしまう奥さんと遺されるAさんのためにも、あの時の「幸せの証人」である私がしっかり務めようと、その瞬間、心に誓いました。

「結婚総合プロデューサー」として二人の人生に寄り添う

――なるほど「幸せの証人」という言葉、確かにその通りですね。

以来、私は二人の幸せの絶頂に立ち会った者の役目として、そのご家族の人生に伴走し関わり続けることを最大の目標としています。かつては親戚やご近所さんなどコミュニティがあり、若い二人が相談したりする先もありましたが、そうしたものが希薄になる中で、私自身、年齢を重ねてきて、そんな役割も担っていければと考えるようになりました。
当然その過程で、記念日や節目を祝ったり、それらを記録していくことなど、ビジネス的な側面も含めて、お手伝いできることが発生してくると思います。例えば、お子さんが生まれたら、最近は出産シーンをビデオに収める旦那さんも多いようですから、そうした映像を素材として、オリジナルのテーマソングをつけてムービー仕立てにしてさしあげるといったように、とにかく人生に寄り添い、節目の時を感動で彩るお手伝いをさせて頂く。お抱え運転手ならぬ「お抱え感動師」みたいな感じですね(笑)。

これは私だけでなく、世の中の司会者さん全体で、あるいは司会に限らず、写真や衣装など結婚式で二人に関わったパートナーが、会場さんと共に、家族の成長をずっとそばで見守りながら、サポートしていくようなことも、これからのブライダル業界の大きな役割にしていけるような気がします。そしてそれこそが本当の意味でのアフターウェディングということになるのではないでしょうか。そうしたことを夢物語に終わらせず、業界全体で実現していくことで、結婚式の価値をさらに高めていけるのではないかと考えています。

2013.08.28

HASEGAWA S.T.GROUPSエスティグループ